東京オリンピック(五輪)代表の佐藤翔馬(20=東京SC)が、59秒76で優勝した。予選の1分0秒27からしっかりとタイムを上げた。自己ベスト59秒18には届いておらず「タイムは納得いかないが、59秒台で安定はしてきていると思う。ただ前半(の入り)がまだまだ足りないなと思う」と振り返った。

4月の日本選手権で平泳ぎ2冠を達成。100メートルはリレー代表、本命の200メートルは世界記録まであと0秒28差に迫る日本新の2分6秒40をたたきだした。東京五輪では日本の「お家芸」である平泳ぎでの活躍が期待されている。

東京五輪開幕まであと50日となった。「確か(4月の)日本選手権が終わったぐらいが、あと100日だった。『もう半分か、早いな』というのも『まだあるな』というのもある。五輪ではテッペンをとるのが目標。でも今は僕がいっているだけなので行動で示したい」ときっぱり言った。【益田一弘】

○…武良竜也は1分0秒76で4位だった。4月下旬に発熱などの症状があり、その後、新型コロナウイルス陽性が判明した。「きつかったのは1、2日程度で、身体は問題ない。後遺症はなかった」。調整に遅れが生じたことは認めつつ、「チームメートに追いつけるように全力でトレーニングに励みたい」と前向きに話した。