東京オリンピック(五輪)代表で飛び込みの「超新星」玉井陸斗(14=JSS宝塚)が8日、オンライン取材に応じた。5月のW杯東京大会で五輪切符を手にした14歳は、本番に向けて種目構成を変更。難易度を上げることで、まずは決勝進出を狙う。

W杯決勝では、五輪を見据えて、3本目に大技「109C(前宙返り4回半抱え型)」を解禁した。それに加えて、さらに難易度を上げる。4本目の「6243D(逆立ち後ろ宙返り2回1回半ひねり)」に、1回ひねりをプラスして「6245D(逆立ち後ろ宙返り2回2回半ひねり)」にする。「決勝進出を最低目標として、難易度を上げないといけない。五輪は思い切りやるだけ。そこに不安はないです」と言った。

W杯は確実に出場権を得るために、技の難易度を落としていた。五輪での種目構成は、現時点で玉井に可能な最高難度を集めた形だ。「もともと飛んでいた種目。五輪は安定性ではなくて、勝負する計画です」と初出場の五輪を見据えた。