新種目の混合400メートルメドレーリレー予選で、日本(小西杏奈-佐藤翔馬-松元克央-池江璃花子)は、3分44秒15の全体9位で決勝進出を逃した。池江はアンカーの自由形で今大会2種目目。新種目ならでは、自由な雰囲気の中、個人で不完全燃焼だった松元、佐藤らと伸び伸びと泳いだ。30日には最後の種目となる女子400メートルメドレーリレー予選に登場する予定だ。

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勢いよく飛び込んだ。アンカー池江は、「バタフライカツオ」になった松元から引き継いだ。「前半、突っ込んでどこまで持つか」。後半は少しばてたが、引き継ぎで53秒78。決勝の8位に0秒21足りなかったが「最後までくらいつけてよかった」と笑顔を見せた。

新採用された同種目は背泳ぎ-平泳ぎ-バタフライ-自由形で男女2人ずつが泳ぐ。誰がどこを泳ぐかはチームに委ねられる。個人種目との兼ね合いがあるためにメンバー4人が集合したのはこの日朝。まだ手探りの種目だけに「とりあえず楽しもう」と準備した。

池江は「日本チームは流れが悪いと言われていて、リレーでも盛り上げたいなと思った。皆が笑顔で送り出してくれてハッピーな気持ちだった」。8番手で受けた松元は女子を相手に「追いがつお」でぐいぐい迫って7位浮上。「あんなに差が縮まることはあまりない」と不思議そうな顔。佐藤も「楽しく笑顔で終われました」とにっこり。池江も順位を6位に上げた。

池江は、尊敬するショーストロム(スウェーデン)と会場で再会も果たした。「うれしかった。個人でも活躍している。私も記録を上げていきたい」。3年後のパリ五輪を見据えて、バタフライの強化に意欲を示していた。【益田一弘】