19年世界選手権5位の三上紗也可(20=米子DC)が、3本目で痛恨の失敗を犯した。2本目まで132・70点で4位につけていた。出場18人の中で12位に入れば、8月1日の決勝に進出だった。しかしこの失敗が響いて273・70点の16位で準決勝敗退となった。

しかし3本目、飛び出す直前のジャンプでバランスを崩して、板の右端に両足をつく形になった。右足が板からはみ出しそうになり、十分な反発と、高さをえることがでない。回転が足りなくなって、背中から水面に落ちる形となった。

得点は19・50点。合計152・20点となって3本目を終えて最下位に落ちた。

三上は、日本人で珍しいパワー型ダイバー。高難度の「5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)」を装備している。30日の予選では317・10点で全体の5位通過と上々の滑り出し。「順位はいい位置にいるな。この位置をキープして、決勝に進出したい。決勝では360~370点を目指していきたい」。日本勢初メダルに意気込みを示していた。しかしわずか2秒の試技で、すべてが変わる種目特有の厳しい現実に直面した。【益田一弘】