卓球の東京五輪代表が1日、カタールオープン出場のため羽田空港から出国した。新型コロナウイルスの感染拡大で、国際オリンピック委員会(IOC)の一部の委員から五輪自体の延期や中止に関する発言が相次いでいることに石川佳純(27=全農)は「ニュースは見ている。私たち選手は(五輪が)あることを信じて準備するしかない。考えすぎず、やれることをやるだけ」と答えた。

3月下旬に韓国・釜山で開催予定だった世界選手権団体戦は6月に延期になった。石川は「五輪1カ月前に高い緊張感で試合ができると、プラスに捉えたい」と気持ちを切り替えている。

この日、女子五輪代表の中では石川だけが、マスクを着用していなかったが、Tリーグで香港選手のチームメートに譲るなどした関係で現在、手元にあるマスクが少なくなってきたという。予防策は「1日15回ぐらい手洗いをしています。あとは入念なうがい」と話す。

世界選手権やTリーグファイナルの延期で、3月の試合数は一気に減った。卓球は一年中、国際試合の日程が詰まっているため、このようなケースは非常に珍しい。石川は「練習をやりこめる。基本からしっかりワンステップずつやりたい」と意気込んだ。

感染予防のために外出は極力控えている。そこでハマリ始めたのが部屋の掃除。“片付けコンサルタント”の近藤麻理恵氏が提案する「こんまりメソッド」を参考に部屋を片付け、気分転換をしている。【三須一紀】