世界ランキング2位の伊藤美誠(20=スターツ)が、シングルスでは日本女子初のメダルとなる、銅メダルを獲得した。前回のリオデジャネイロ大会で、同じく女子シングルスで3位決定戦に進みながら敗れた福原愛さん(32)は、出演中のテレビ番組で祝福した。

福原さんは「石川(佳純)選手も私も、メダル決定戦までいって、負けてしまった過去があるので、今回、伊藤選手が銅メダルを獲得してくれたことはすごくうれしいです」と語った。

福原さんは賛辞とともに「本人のコメントを聞いて、軽々しく『おめでとう』とは言えないんだなと思いました」とも付け加えた。伊藤は試合後のインタビューで、涙を浮かべていた理由を問われて「悔し涙です」と語っていた。それだけに、福原さんは「悔しさが残るというコメントだったので、ここで悔し涙を流せるということは、逆にこれからすごく心強いなと思いましたし、やはり彼女が目指しているものは金メダルなので、この悔しさを次の団体にぶつけてくれたらいいなというふうに思います」と、笑顔は見せずに話していた。

さらに福原さんは「なかなか、史上初で銅メダルを取って、安心した、ホッとしたという涙を流すことはあっても、悔し涙を流すというのは、なかなかいないと思うので、次の伊藤選手の活躍を期待したいなと思います」と続けた。