新型コロナウイルス禍で開催を疑問視する意見も出ている東京オリンピック(五輪)。テニスでは五輪のシングルスで金メダルの実績がある男子のラファエル・ナダル(スペイン)や女子のセリーナ・ウィリアムズ(米国)が出場の態度を保留しており、ワクチンの接種に拒否反応を示す選手もいる。

ローマで開催中のイタリア国際でナダルは「普通であれば五輪を欠場することはない。ただ、今年の予定は分からない」と胸中を口にした。ツアーは五輪直前まで主に欧州、直後から主に北米で日程が詰まっている。渡航面も含め、五輪出場で生じるリスクを考えると簡単に判断を下せない状況だ。

3歳の長女にオリンピアと名付け、五輪への思い入れが強いS・ウィリアムズは「娘とは24時間離れたことがない。それが答え」と話し、家族が同行できない場合は欠場する可能性を示唆。24度の4大大会最多優勝記録にあと1勝と迫るだけに、五輪前のウィンブルドン選手権や五輪後の全米オープン(ニューヨーク)に重点を置いている様子だ。

今月に入って国際オリンピック委員会(IOC)が五輪に参加する各国・地域選手団にワクチンを提供すると発表したが、発熱などの副反応が出ることに嫌悪感を抱く選手は少なくない。男子で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は「接種は強制すべきではない。自分が打つかどうかもコメントしない」との姿勢を見せる。

五輪出場権は30日開幕の全仏オープン(パリ)終了後の6月14日付世界ランクで大半が決定する。