男子テニスで、16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの錦織圭(31=日清食品)が20日の会場初練習で、気合の2部練を敢行した。19日に帰国したばかりだが、午前、午後ともに約1時間強、しっかりと汗を流した。女子世界2位の大坂なおみ(23)は米誌スポーツ・イラストレイテッドの水着特集号で表紙デビューを果たした。

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大坂の練習が、日増しに激しくなってきた。この日は、吉川真司女子代表コーチと実戦形式の練習。現役時代、全日本学生で4強入りした吉川コーチを振り回し、順当な仕上がり具合を見せている。練習後には、コート上で、中村トレーナーとしっかりとトレーニングも積んだ。

実は17日早朝に日本に到着し、その日の午後には、都内の屋外コートで練習を開始していた。土橋代表監督によると「すごく集中していていい状態」とのこと。時差や疲れも関係なく、悲願の五輪金メダルに向けまい進している。

ただ、周りは何かと騒々しい。スポイラ誌の水着特集の表紙に登場。光沢のある素材とメッシュを織り交ぜた黒の水着に巨大な貝殻のイヤリングをつけた。すると、著名な米国のコメンテーターから「内気でうつ状態なのに、水着姿は披露する」とSNSで突っ込まれた。それに悪乗りする女性記者まで現れた。

大坂は、日本時間夜中の午前3時に、自身のツイッターで反論。バトル状態になった。大坂は、女性記者をすぐにブロックした。24日のテニス競技開幕まで、残り数日。雑音をいかに封じて、練習に集中するかが大事になる。