母国で悲願の五輪金メダルはならなかった。世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)は、同41位ボンドロウソバ(チェコ)に1-6、4-6でまさかの敗退を喫した。

五輪デビュー戦から連勝でご機嫌だった。テニス界とは違い、ミックスゾーン(報道対応通路)という初のシステムでも、笑顔を絶やさなかった。しかし、それでも大きな重圧がかかっていたのかもしれない。

聖火の最終点火者まで託された五輪の思いは、逆に重しになっていたようだ。

5月の全仏開幕前に、自身のSNSで選手の心のケアができていないとして、会見の拒否を宣言。1回戦勝利後に会見を拒否し、1万5000ドル(約165万円)の罰金を科された。2回戦を前に、やはり自身のSNSで、4大大会初優勝を遂げた18年全米以来、「うつ症状」に悩まされてきたことを告白していた。