2020年東京五輪の聖火採火式が翌12日に行われるのを前に11日、古代オリンピック競技場などでリハーサルが行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、観光客や報道陣が入場禁止となり、無観客の異様なムードの中、執り行われた。

組織委会長代行の遠藤利明五輪相は「新型コロナウイルスが世界的に広がっている。力を合わせて克服したい」などと述べ、五輪開催へ向け「万全の体制で臨む」と強調した。

聖火リレーの日本人第1走者を務める04年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずき氏も、予定になかったリレーのリハーサルを実施。「オリンピアに来たときから緊張している。(新型コロナで)縮小したが、皆さんの尽力で採火式ができ感謝している」と述べた。(オリンピア=三須一紀)