新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となった東京オリンピック(五輪)の聖火リレーで、初日の26日に福島県広野町を走る予定だった同町の町づくりNPO法人理事長西本由美子さん(66)が同日、当初の予定時刻に合わせ計画されていた200メートルのコースを試走した。

西本さんは「来年はみんなと感動を分かち合いたい」と笑顔で語った。

西本さんは東京電力福島第1原発事故で被災した福島県沿岸部に桜の苗約2万本を植樹する活動を、地元高校生らと2013年1月に開始。聖火リレーの誘致活動にも取り組み、「桜並木を聖火リレーが通る夢」が実現する直前だった。

「(中止は)悔しいから、聖火ランナーになったつもりで走って納得したい」と、予定のコースの試走を計画。植樹やリレー誘致の活動などに参加した地元高校生や大学生ら5人がサポート役として駆け付け、開花間近の桜の近くをそろいのTシャツでゆっくりと走った。西本さんは「最高だった。来年に向けてがんばりたい」と話した。

聖火リレーのスタート地点、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)では、26日も設備を片付ける作業が続けられた。(共同)