東京五輪の聖火リレーは6日、愛知県の2日目を実施した。

半田市では、祭りで使われる「ちんとろ舟」で聖火を約200メートル運んだ。舟はもともと女人禁制だったが、男女平等をうたう五輪の精神に反するとの指摘を受けた。予定を変更し、祭り関係者の子どもと保護者、計3人の女性が乗船することになった。

市の加藤計志スポーツ課長は「女性蔑視の意図は全くなかった」と話した。市は18年12月にルートの概要を県に提案していた。県実行委員会の舛田崇事務局長は「伝統文化を発信して盛り上げようと思った。(五輪の理念と)擦り合わせが足らなかった」と語った。舛田氏によると、祭りの関係者が今後は女性も乗せていけるよう、検討しているという。祭りは江戸時代から伝わる。ちんとろ舟の由来は、船上のちょうちんが「珍灯籠」。おはやしが「チントロ」と聞こえることとされる。【沢田直人】