トライアスロン女子のエース、上田藍(37)が、東京五輪の代表選考を兼ねる世界シリーズ横浜大会(15日・山下公園発着特設コース)を前に意気込みを口にした。男女6選手でオンラインの前日会見に臨み、新型コロナ禍での開催に感謝を表すとともに「過去2回表彰台に立った相性のいいレースで、しっかり結果を残したい」と話した。

今大会からポイント付与が再開する五輪ランキングは、日本勢トップの17位。レース前には長野・小諸市で4週間の高地トレーニングを積み「状態はいい」。1年半ぶりに海外のライバルと本格的レースを争うだけに「他の選手の仕上がりも確認したい。広い視野で戦いたい」と、4度目の五輪へ向けて話していた。

○…新型コロナの感染拡大が収まらない中での大会開催で、主催者はテレビ、オンラインでの観戦を呼びかけた。市内の人気観光地を巡るコースは19年には46万5000人の観客を集めたが、今回は立ち入り禁止区域を設けるなどで「密」を回避。日本トライアスロン連合の大塚専務理事は「テレビ、オンラインで応援してほしい。それが、新しい公道レースのスタイルになれば」と話していた。