日本バレーボール協会の鳥羽賢二ハイパフォーマンス事業本部長が17日、東京オリンピック(五輪)を目指す代表チームの強化方針を示した。

新型コロナウイルスの影響で海外遠征は中止となった。刻一刻と変わる状況を追いながら、当面は国内合宿で強化を図る。工夫を凝らした練習で、競技力向上を目指す。

海外の強豪を相手に強化していく予定だったが、新型コロナウイルスで全てが白紙に。来月21~26日に行われる予定だったテストマッチ(東京・有明アリーナ)は中止、5月末に開幕予定だったネーションズリーグは東京オリンピック(五輪)後に延期された。都内で取材に応じた鳥羽事業本部長は「急いで新たな強化プランを考えなくてはならない」と述べた。

男女代表とも現在は、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で合宿を行っている。女子代表は、男子で構成するチームを海外の強豪勢と想定して練習を重ねている。一方、男子代表は、大学など研究機関の援助を受け、サーブやブロックに磨きをかけている。

石川祐希(24=パドバ)ら海外で活動する代表候補の動向にも気を配る。石川が所属するイタリアリーグは現在中断しているが、来月上旬に再開する予定。鳥羽事業本部長は「(イタリアリーグは)再開されない場合、石川と連絡を帰国に向け準備していく」と話した。