バレーボール女子代表主将のミドルブロッカーの荒木絵里香(36=トヨタ車体)と、副主将でアウトサイドヒッターの古賀紗理那(24=NEC)が12日のオンライン会見で、新型コロナウイルスの影響で東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催が不安視される状況について心境を語った。

東京五輪開幕まであと72日。国内外で新型コロナウイルス感染拡大が収まらない事態に、世論調査では5、6割が「中止すべき」と回答している。テニスの錦織圭や大坂なおみが五輪開催を巡る議論の必要性を説くなど、アスリートからもコロナ禍での五輪開催について疑問の声が出ている。

荒木、古賀は慎重に言葉を選びながら、率直な思いを語った。

荒木 いろいろな考えや声があるということは理解していますし、あって当然だと思います。けど自分はアスリートとしてこの場にいるので、今の自分のやるべき事をやっていくことしかない。いろんな意見があるのは当然だし、自分自身も理解しています。

古賀 人の命が私は1番だと思います。人の命を考えるのが大前提で、もし開催されるなら皆様に応援してもらえる大会にしてもらいたいです。

国際オリンピック委員会(IOC)は東京五輪・パラリンピックに出場する選手団に新型コロナのワクチンを無償提供すると発表している。日本バレーボール協会からは、今のところ詳しい説明はないという。

荒木 JVAやチームの方からワクチンについての情報共有は全くない状態なので、正式に決まった際を待ちたい。

古賀 そこはまだ、自分の中で決められてないです。チームの決定に従いたいなと思います。