レスリングの東京オリンピック(五輪)アジア予選(4月9日開幕、カザフスタン)に出場する男子フリースタイル日本代表が2日、都内での合宿からオンライン取材に応じた。男子86キロ級で3大会連続出場に挑む高谷惣亮(31=ALSOK)は、「ロンドン、リオ(五輪)と2位通過。縁起悪いので優勝して東京五輪に行きたい」と志した。12、16年とアジア予選で出場権は獲得したが、本番ではメダルに届いていない。階級を上げて臨む母国五輪へ、弾みの優勝を誓う。

5日に32歳を迎える日本の看板選手。拠点の拓大が新型コロナウイルスの影響で閉鎖された時期もあったが、「正直、コロナ禍のほうがいい練習ができている」と言い切る。自宅トレーニングなどで、「あらためて動きの確認ができた。自分を見直す時間が増えた。コロナより前よりレスリングが楽しい」と、根っからのポジティブ男らしい前向きな言葉が聞かれた。

「本当はリオの五輪で引退かなという思いはあった。メダル取れずには終われない」。決意を胸に、まずは優勝で出場権をつかむ。