東京オリンピック(五輪)レスリング男子グレコローマンスタイル130キロ級決勝が2日、NHK総合で放送され、キューバのミハイン・ロペスヌネス(38)が金メダルを獲得した。同階級で五輪3連覇を果たした「霊長類最強」アレクサンドル・カレリン氏の記録を塗り替え、五輪4連覇を達成した。

試合はロペスヌネスがポイントをリードする展開で、NHK三瓶宏志アナウンサーは「このリードはもう安全圏!残り20秒、さあオリンピックが4連覇が近づいてきました!」と緊張感たっぷりに実況。勝利を確信したロペスヌネスが両手を上げると、そのまま試合終了を迎え「キューバ、ロペスヌネス、レスリング男子初めての4連覇達成! 寄せ付けませんでした。今回も無失点!」と歴史的瞬間を伝えた。

ロペスヌネスの異次元の強さに、解説の長谷川恒平氏は「どうしたら勝てるんですかね」と苦笑い。試合直後ながらコーチを抱えて場内を走り回るタフさで「38歳という年齢を感じさせない試合展開、スタミナ、パワー、スピード。全て一級品でしたね」と心底驚いた様子を見せた。また「この様子だと5連覇ねらえるんじゃないかと期待を持ってしまいます」と舌を巻いていた。

レスリング女子では、伊調馨が04年アテネ大会から16年リオ大会で4連覇を達成。男子では初となる。