Jリーグからワールドカップの舞台へ-。今季もJ1で首位に立つ川崎フロンターレの日本代表DF谷口彰悟(30)と山根視来(28)にはカタール大会での活躍が期待される。

6月の国際親善試合に臨む日本代表に、川崎FからはJリーグのクラブで唯一、複数人がメンバー入り。28人のうち海外組が22人を占める中、国内リーグを活性化する意味でも、J1王者の最終ライン2人には大きな期待がかかる。

リーグ2連覇中の川崎Fは、10年南アフリカ大会から3大会連続でW杯日本代表を出している。10年大会はGK川島永嗣、MF中村憲剛、MF稲本潤一の3人が選ばれ、14年ブラジル大会ではJ1で得点を量産したFW大久保嘉人が2年ぶりに代表復帰を果たした。前回の18年ロシア大会でも17、18年とJ1連覇の立役者になったMF大島僚太が選出された。10年大会以降に5人はクラブ別最多だ。

現状、谷口と山根ともに代表チームでは絶対的な存在ではないかもしれない。だが、谷口はDF吉田麻也(サンプドリア)と冨安健洋(アーセナル)が欠場したW杯アジア最終予選でセンターバックとして存在感を示し、山根はDF酒井宏樹(浦和)がけがで不在の中、右サイドバックの1番手に名乗りを上げた。

海外リーグで活躍するDF板倉滉(シャルケ)MF守田英正(サンタクララ)MF田中碧(デュッセルドルフ)MF三笘薫(サンジロワーズ)も川崎F出身。谷口は3月に「知っている選手がたくさんいるのは強み。特徴を理解しているので合わせやすい部分はある」と話していた。同じ釜の飯を食った仲間とともに、4大会連続「フロンターレのW杯日本代表」を目指す。

 

<川崎FのW杯日本代表>

▽10年南アフリカ大会

GK川島 永嗣(27)4試合2失点

MF中村 憲剛(29)1試合0得点

MF稲本 潤一(30)2試合0得点

▽14年ブラジル大会

FW大久保嘉人(32)3試合0得点

▽18年ロシア大会

MF大島 僚太(25)0試合0得点