盗塁成功率81.4% イチローの盗塁極意を連続写真で徹底解説

イチローのメジャー通算500盗塁を「解体新書」。1950年以降、大台を突破した20人のうち4位、成功率81・4%の精度を誇りました。ヤクルトでコーチを務める緒方耕一氏が評論家時代に迫った、27・431メートルの芸術をリプレー!(2016年5月1日掲載。所属、年齢などは当時)

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盗塁成功率81・4%という数字にこそ、イチローのすごさが凝縮されている。昨季MLB全選手の盗塁成功率は70・2%で、マリナーズ青木は69・8%。ボークの規定が日本よりあいまいなメジャーでは驚異的な数字だ。日刊スポーツ評論家の緒方耕一氏(47=写真)が「解体新書」で分析する。

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500盗塁を決めたイチロー

500盗塁を決めたイチロー

①の「重心の位置」に注目したい。イチローのリードは、爪先体重の中で、上、下半身とも前傾が極端に深くはない。

深い方がダッシュしやすいように思いがちだが、盗塁は陸上のスタートとは違って1歩目を踏み出すときに方向転換が必要。特に上半身の前傾が深すぎると上体が大回りし、方向転換の運動量が多くなり、時間をロスする。

①と②の肩の位置を見れば、極端に言って両肩の「出し引き」だけで転換している。この運動量が少ないから素早いスタートが切れるし、進行したい方向と逆の動きになる、不意のけん制にも対応できる。

②~④の1歩目にも注目。イチローは左足を小さく出し、速く接地させている。