21歳の大谷は食事も二刀流「おいしい物を食べたい感覚はない」/俺の食卓〈1〉

8年目を迎えた日刊スポーツの大河連載「野球の国から」より、ベストセレクション「俺の食卓」をお届けします。日本ハム時代、当時21歳の大谷翔平投手は、どんな食事をしていたのでしょうか。(2016年2月16日掲載。所属、年齢などは当時)

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シリーズ6は「俺の食卓」。さまざまな工夫をしている一流選手の食事に潜入し、さらに、各メニューを株式会社明治の管理栄養士で、レッドソックス上原投手らの栄養サポートをしている大前恵氏が検証した。第1回は日本ハム大谷翔平選手(21)。

2016年1月、今年の漢字一文字を「超」と記す日本ハム大谷

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食生活も「二刀流」だった。大谷は今オフに取り組んだ肉体強化で、その一助となる食事メニューのコントロールを徹底した。「増量期」と「減量期」で、摂取する栄養素を明確に区分する。糖質の摂取→カットとメリハリをつけ、16年仕様のボディーを整えた。

キャンプイン直前の1月下旬は「減量期」に設定していた。昼食を取るのは自主トレ先の千葉・鎌ケ谷。選手食堂に、そば、うどんなど主食の炭水化物が用意されていたが、一切、断っていた。

サラダなど副菜のみというメニューだった。一方で、それ以前は「増量期」とした。目標体重だった自己最高の約101キロへアップ。計算して、正反対に近い品目を口に運んでいた。

2段階に分けるオフの「二刀流」の食生活の狙いとは。本人が説明した。