「ビッグ・パピ」が連れて帰りたがった日本選手とは? 04年日米野球オルティス手記

2022年1月に米殿堂入りを果たした「ビッグ・パピ」ことデービッド・オルティス氏。日米野球で来日した2004年当時の手記が見つかりました。陽気な性格そのままの言葉たちをどうぞ!(2004年11月15日掲載。所属、年齢などは当時)

MLB

全部勝つつもりでやってきたから、どの試合も本気モードで戦った。3つ続けて負けた時は悔しくて仕方なかった。昨日(13日)名古屋から移動してくる新幹線の中で「明日は最後の一戦だ。死力を尽くして戦おう。そして絶対勝とうぜ!」とみんなで気合を入れあって東京に着いたんだ。

◆デービッド・オルティス1975年11月18日、ドミニカ共和国生まれ。92年マリナーズ入団。97年、ツインズでメジャー初昇格。03年からレッドソックスでプレーし開花。04、07、13年に世界一となった。通算20年間で2472安打、541本塁打、1768打点。打点王3度、本塁打王1度。レ軍時代の背番号「34」は永久欠番。現役時代は193センチ、104キロ。

2004年11月6日、日米野球第2戦、4回裏全米1死、D・オルティスは右翼にソロ本塁打を放ち、天を仰ぎ生還

2004年11月6日、日米野球第2戦、4回裏全米1死、D・オルティスは右翼にソロ本塁打を放ち、天を仰ぎ生還

日本の野球レベルが高いことはイチローや松井(秀喜)を見ていて分かっていたが、今回、実際に対戦してみて、それ以上のものが肌に伝わってきた。

全日本のメンバーの中から1人メジャーに連れて帰っていいと言われれば、僕は迷わずアカホシ(赤星)を選ぶ。

あのすばしっこさ。打ってよし、走ってよし、守備だってスーパーだ。彼のプレーにはイチローを連想させるところが多かった。

アカホシは小柄だから最終戦が終わった時、さらって僕のスーツケースの中に入れてボストンに持って帰ろうと思うほどの衝動に駆られた。明日からでもメジャーで通用する。太鼓判だね。

04年11月、日米野球第8戦 全米対全日本 デービッド・オルティスに「大リーグに来るときはボストンに来いよ」と声をかけられ別れのあいさつをする赤星憲広(撮影・加藤仁)

04年11月、日米野球第8戦 全米対全日本 デービッド・オルティスに「大リーグに来るときはボストンに来いよ」と声をかけられ別れのあいさつをする赤星憲広(撮影・加藤仁)

僕自身、今年は激しいポストシーズンを戦い抜いてきた。ちまたでは「バンビーノの呪(のろ)い」がどうだこうだと騒いでいたけど、僕たちは脇目もふらずただひたすら勝利に向かって突き進んだ。

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