日本球界が誇る最高の右腕 朗希&由伸を世界一右腕の上原浩治氏が徹底比較する!!
オリックス山本由伸と、ロッテ佐々木朗希。今、最も見たい投げ合いです。ローテーションと対戦の巡り合わせが…ならば「解体新書」で並べてみましょう。上原浩治さん、よろしくお願いします!(2022年1月17日掲載。所属、年齢などは当時)
プロ野球
連続写真でフォームを分析する「解体新書」。今回は、TBS系「サンデーモーニング」スポーツコーナーの新・御意見番に就任した日刊スポーツ評論家の上原浩治氏(46)が、オリックス山本由伸投手(23)とロッテ佐々木朗希投手(20)を解説。現役NO・1と将来性NO・1と注目する両右腕の投球フォームを比較しながらひもときました。
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★豪快/繊細
現役NO・1の山本と、将来性NO・1の佐々木朗のピッチングフォームを見比べてみた。山本には人にはまねできないような完成度の高い技術が詰まっているし、佐々木朗にはスケールの大きさを感じさせるダイナミックさがある。
投球フォームにはそれぞれ個人差があり、万人に共通する正解はないが、私なりの見解で2人のフォームの特性を解説してみよう。
山本はノーワインドアップ、佐々木朗はセットポジションからのフォームで、足の上げ方も対照的。山本はあまり高く上げないタイプで、佐々木朗はこれ以上は上がらないと感じるほど高く上げている。
どうやって投げ始めるかや足の高さはそれぞれで、肝心なのは足を上げたときに、バランスよく立てているか。2人とも①~④、<1>~<4>までスムーズに動けていて、バランスもいい。
★【共通点】軸足にためこむ巨大なパワー
ここからの軸足である右足の使い方に、2人の個性を感じる。山本は⑤~⑧にかけて、右膝を少しだけ外側にひねるよう割って使っている。
この時、上半身にはまったくと言っていいほど力みはなく、お尻から自然に投げる方向に向かっている。そして右膝も、同じくまったくと言っていいほど前に突き出るような形で折れていない。理想的な軸足の使い方で、私にはできなかった。
佐々木朗は、<5>から<6>にかけてダイナミックに右膝を割って使っている。<7>では左腕をしっかりと上げ、左肩が開かないように心掛けているのだろう。
佐々木朗の<7>と山本の⑧は、どちらも左足のスパイク裏側が捕手方向に向いている。軸足の右足にしっかりと力がたまっていないと、このような形にはならない。
★テークバックに微妙な違い
テークバックも特徴的。山本は⑧でセカンドベース方向にボールを持つ手を残すように使ってトップの形(⑨)を作っている。これは右肘が背中側に入らないようにしているからだろう。
その点でいうと、佐々木朗の<8>では、右肘が少し背中側に入り過ぎている。ここまで入ると、右腕の振り遅れの原因になりやすい。
右肘に負担がかかりやすく、登板間隔を空けないと投げられない要因になっているのかもしれない。<9>でのトップの形も、やや上半身が突っ込み気味で、右の股関節にたまっていた力がほどけている。
★制球の鬼をうならせる中盤以降の由伸
一方、山本の⑨では右の股関節がほどけていない。佐々木朗に限らず、すべての投手が手本にしていい形ができている。
