「亡くなる前に晴れ姿を見せたい」球宴出場を果たしても母は…福浦和也が取った行動
2022年の母の日は5月8日。カーネーションを贈って「ありがとう」を伝えたいけど…若くして母を亡くした「オレたちの福浦」が取った、粋な恩返しとは。(2009年4月15日掲載。所属、年齢などは当時)
プロ野球
「福浦さーん。ヒット打ってー!」
この日のロッテ対楽天戦。千葉マリンのスタンドに、千葉市内の児童養護施設に入所する小学生の声援が飛んだ。4人の施設仲間と観戦に訪れた。
「こうしてスタンドに来て、目の前でプレーする選手を応援するのが僕たちの楽しみなんです」と屈託なく笑った。
招待したのはロッテ福浦和也内野手(33)。恵まれない境遇の子どもたちに何か自分がしてあげられることはないかと発案。人知れず続けてきたこの取り組みも、もう9年になる。
きっかけは00年、母千江子さん(享年46)の死だった。
1990年入社。アマチュア野球担当としてシダックス監督時代の野村克也氏、2006年夏の甲子園を制した早実・斎藤佑樹氏など取材。
プロ野球ではロッテ・バレンタイン監督解任騒動。DeNAの球界参入から中畑清初代監督フィーバーなど担当。
ストレス発散は1人カラオケ(ミスチル縛り)とゴルフ。