【忘れられない味〈4〉七味ラー油ギョーザ】東洋大担当スカウト秘伝…毒々しい赤
記者には「忘れられない味」がある-。2年前に日刊スポーツ紙面で連載したシリーズのSeason2。取材先で、仕事の合間に、または仕事から離れた日常に出会う味は、原稿の絶妙な「調味料」になります。記者のサイドストーリーをご賞味ください!
その他野球
辛いのが好きだ。つらいじゃなくて、からい。特に赤唐辛子が好きで、バッグには沖縄で買ってきたマイ島とうがらし(の粉末)が常に入っている。
アマ野球担当をしていた10年だったか、11年だったか。埼玉・鶴ケ島の東洋大に行った後、視察に来ていたスカウトの皆さんと中華料理屋に入った。
大人数だったので、複数テーブルに分かれて着座。中日やロッテのスカウトと同席した。正面には今年3月に急逝した日本ハム今成スカウトが座っていた。
★「辛いの好きか」「結構いけます」
ギョーザが運ばれてきた。小皿にしょうゆをたらそうとした時だ。ふいに「辛いの好きか?」と聞かれた。
実際は周りがドン引きするほど激辛が好きなのだが、仕事関係の人たちには引かれたくない。それほどでもないですよ、ふうな顔をして「はい、結構いけます」と答えた。
「こうやって食べるとうまいんだ」。我々の卓のギョーザはたちまちドバッとラー油をかけられ、七味唐辛子をまぶされた。毒々しいほど真っ赤である。
