【忘れられない味〈10〉5時前の朝マック】朗希の「M」に惹かれた55歳の初実食
記者には「忘れられない味」がある-。2年前に日刊スポーツ紙面で連載したシリーズのSeason2。取材先で、仕事の合間に、または仕事から離れた日常に出会う味は、原稿の絶妙な「調味料」になります。記者のサイドストーリーをご賞味ください!
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スマホの画面は夜中の3時33分。沖縄・北谷の駐車場で目が覚めた。前夜、外食を済ませた午後7時過ぎ、猛烈に眠くなり、ちょっと仮眠と車を止めた。まさか深夜まで寝入るとは。
レンタカーの座席で、55歳の腰は固まった。もうホテルに戻る気力は、ない。
★「ああ、ロッテのMみたいだ。」
心はざわざわしていた。取材の余韻があった。ロッテ高卒ルーキー佐々木朗希の衝撃のブルペンを見た。
空気を切り裂き、ミット目がけて飛んでくるあのボールが、ずっと頭の中を飛んでいる。1度浴びたら、すぐに消せない波動だった。
そうか、こんな時間かとダラダラしていると、ほどなく午前4時。まずは国道を宜野湾方面へ。コロナ騒動が本格化する直前の20年2月。深夜営業の店もある。ノープランで走っていると「M」の文字が目に入った。「ああ、ロッテのMみたいだ。ロッテといえば佐々木朗希かぁ」。
