スゥイーパー? スプリンカー? 投高打低MLBでエグい進化を遂げる新球種

エンゼルス大谷翔平投手(28)は、シーズンの終盤になってツーシームを球種に加える二枚腰を発揮し二刀流を両立させています。研究と鍛錬を続けないと、安定した成績を残すことは難しい。メジャーリーグに精通する記者が、2022年シーズンに生まれた新たな球種…極めて対応が困難な魔球を紹介します。

MLB

MLBで、ピッチングの驚異的な進化と投高打低の傾向が顕著になっている。

開幕からまだ約3週間ではあるが、投手の支配的な投球が目立つ。

実際、ノーヒットノーランを5回以降まで継続した先発投手は、エンゼルス大谷、パドレスのダルビッシュ有投手(35)ドジャースの左腕クレイトン・カーショー(34)ガーディアンズの右腕シェーン・ビーバー(26)ら、ここまで10人出ている。

23日には、レイズがレッドソックス戦で9回まで6投手による継投で無安打無失点を続けた(延長になったためノーノ-の記録には残らず)。

進化するピッチングの代表格の1人が大谷で、データを見るといくつもの点で昨季を上回っていることが分かる。

データ会社結論「ほぼ打てない」

スタットキャストによると、今季の奪三振率は44・1%で昨季の29・3%から大きく上昇し、メジャー全投手の上位3%に入る。空振り率と速球の平均球速は上位4%内。

米データサイト・ファングラフスは、大谷のスライダーが昨季より平均2・6マイル(約4・2キロ)球速が上がったにもかかわらず、大きな横の変化をするためほぼ打てない球になっていると分析している。

MLBのピッチングが全体的に進化する中で、新たな球種の存在が話題になることも増えた。