【西武週間〈1〉ナベQ監督日本一手記】「感性は役立たない」…裏打ち十分の乾坤一擲
2000年以降、最も面白かった日本選手権と推す関係者が多いです。剣が峰の第7戦、岸の連投と片岡のギャンブルスタートで巨人を振り切った、西武渡辺久信監督の独占手記。(2008年11月10日掲載。所属、年齢などは当時)
プロ野球
★西武○●●○●○○ 日本選手権2008
エリートが嫌い
これほど家族に迷惑をかけた年も、胃が痛くなった年もなかった。胃薬は手放せなかった。しんどかったけど、目に見えて成長する選手の姿が頼もしかった。
こいつら、本当にすごい。うちみたいなチームが、強い巨人に勝つから、野球は面白い。負けて得るものがあるというけど、勝って得るものの方が絶対に多い。
指導者としては、西武を出てからの影響が大きかった。西武で124勝したけど、自由契約になった。数球団から誘いがあって、条件が一番良くなかったヤクルトを選んだ。「人間・野村」に興味があった。おれはエリートが嫌い。引退試合もやってもらえなかった。そういう意味では、野村さんと相通じるものがあるね。
ヤクルトで1年野球をやって、野球観が変わった。その後、台湾の3年間で、できない選手の気持ちも分かるようになって、教える引き出しが増えた。
現役の時は感性だけでやっていた。ただ感性は教えられない。指導者としては役に立たない。あのまま西武に残っていたら、1年目から優勝はできていなかった。
デーブ招聘のバクチ
人と同じことをやるのは、昔から嫌い。固定観念を持たず、いろんな意味で新しい監督像をつくりたいと思った。
