【西武週間〈5〉栗山&おかわり対談】一緒に上京…富士山パシャッに「おもろいヤツ」
「なんで、ウチのおかわりが侍ジャパンに入らないんですか。西武の4番ですよ」。栗山の憤りを聞きながら「いい同期だなぁ」と思ったことをよく覚えています。日本一になった2008年から10年、当時と比較しながら優勝をかみしめる対談。かなり緩め、自然体の極みを堪能してください。担当の鈴木照雄スカウトさま。2人を見初めていただき、ありがとうございます!(2018年10月1日掲載。所属、年齢などは当時)
プロ野球
西武が誇る17年目コンビの対談が実現した。中村剛也内野手(35)と栗山巧外野手(35)は、01年ドラフトの同期入団。前回優勝した08年は、ともに売り出し中の若手として活躍し、それぞれ初タイトルも獲得した。今や頼れるベテランとなった2人が、この10年を、今季を、お互いを、そして、これからを語り合った。
★2番栗山、6番中村…25歳のぺーぺー
08年は主に2番栗山、6番中村。2人とも、10年前との違いを痛感している。
栗山あん時は25歳のぺーぺー。今、出始めの若い子は勢いがある。当時のベテランの方々も俺らのこと、こういう気持ちで見てたんやろうな。
中村「怖さ、知らんなあ」と思って見てたんやろうなあ。江藤さん(現巨人3軍監督)とか。俺ら、ばんばん、ミスしたもんな。思いっきり、バット振ったし。
栗山俺なんか2番で4打席、計4球で終わったことある。全部初球打ちで、全部セカンドゴロ。必死すぎて「何が悪いんかな」と思ってた。(今季2番の)源田は、やらんもんな。
中村大人やな。今、出てる選手は。
栗山ほんま〝後輩力〟高いしな。先輩をフォローしてくれる。
中村俺らはゼロ。先輩方にカバーしてもらってた。
★白髪が語る歳月
勢いで突っ走った08年。ただ、再び優勝するのに10年もかかるとは…。
中村優勝できそうな時もあったけどな。
栗山2010年。12年もそう。10年もかかるとは思ってなかったな。おかわりの気持ちが分かった。
中村何?
栗山お前、白髪多いやろ。なのに全然、染めない。ずぼらなだけや、思ってた。そしたら、この10年で俺もどんどん増えてる。最初は染めてたけど、きりないな。なんでお前が染めないか分かった。
中村ずぼらもあるけどな。どんどん多くなる。きりない。何の話!?