素手「パー」で「鍋にふた」と古城茂幸先生/父さん母さんの指導講座〈2〉【守備編】

試合に出るための近道は、守備の腕を上げること…すべてのカテゴリーに通ずる格言ですね。現役時代「振り向けば古城」の愛称で活躍した名手が、ファーストステップを指南します。(2016年5月5日掲載。所属、年齢などは当時)

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★親が力まない…遊びの延長

「父さん母さんの指導講座」守備編です。元巨人の古城茂幸ジャイアンツアカデミー講師(40)に「正しい捕球動作」をマスターするための指導法を聞きました。

どのポジションでも、基本はキャッチボールになります。相手が捕球しやすいよう、胸を目掛けて強い球を投げることだけが重要だと思いがちですが、その前に大事な動作がありますよね?

「ボール」を正しく「キャッチ」することです。この基礎ができていないのに、守備位置を決めたり技術練習をさせれば、動きに変な癖がつく恐れがあります。

子どものころの癖は、矯正しにくい。ゴロ捕球や足の運び方などの指導は、小学校の高学年からで十分です。

その前に、教える側は力まないこと。大人になるまでに「捕って、投げる」を経験している人は多いと思います。手本も示せるから、打撃よりも守備の指導は熱が入りがちです。しかし、ここが落とし穴。子どもが萎縮しないよう、最初に「野球は楽しいな」と思えるかが肝心です。遊びの延長という意識で、一緒に身につけていきましょう。

正しい捕球体勢を身につけるために、僕が子どもたちに指導する時に使うキーワードは「パー」と「鍋にふた」です。

子どもはグラブを着けたがりますが、両手を素手にして「パー」に開かせましょう。そこに近い距離から下手投げで、最初はへそ付近にボールを投げてあげる。グラブを持つ手を下、もう片方の手を上にし、「パチン」と挟むようにキャッチさせます。

「鍋」に「ふた」をするように、投げる方の手でボールを捕球した手にふたをするイメージです。柔らかいボールから始めた方が、手が痛くなくていいかもしれないですね。