あまたの阪神メディアをまとめた名物広報・村山久代さん 定年退職に歴代虎番が集結

阪神タイガースの名物広報として活躍した村山久代さん(65)が、7月31日に定年退職しました。1997年(平9)に球団初の女性広報に就任。全国屈指の人気を誇る球団で、フロント、選手、報道陣のパイプ役として奮闘してきました。歴代の監督や選手からも愛された「マドンナ広報」が、人気球団ならではの体験、苦労、喜びの数々を振り返りました。

プロ野球

■球団初の女性広報

◆村山久代(むらやま・ひさよ)1957年(昭32)8月13日生まれ、大阪府茨木市出身。大阪成蹊女子短大卒業後、78年、阪神タイガースに入団。営業部、総務部などを経て97年に球団初の女性広報担当。05年から球団初の女性管理職となる広報課長に就任した。13年には功績が評価され、NPBコンベンションで優秀スタッフ賞を受賞。18年から総務部広報担当。趣味は映画観賞。

阪神球団職員の村山久代さん。45年間、勤め上げた

阪神球団職員の村山久代さん。45年間、勤め上げた

★巨人戦前の甲子園

雨降る甲子園球場に歴代の虎番たちが集まった。7月14日、有志の記者が集まって村山さんを「送る会」が行われた。

阪神球団、阪神園芸、甲子園球場など関連会社が全面協力。阪神―巨人の「伝統の一戦」前の聖地で、退職する一球団職員としては、異例の開催が実現した。45年にわたる球団スタッフ人生をねぎらい、雨の中、報道陣54人が集結。あいさつに立った村山さんは何度も言葉に詰まり、感極まった。

「入団から足かけ45年だけど、あっという間だったかな。何も分からないところからスタートして、ああ45年かと…」

大型ビジョンで45年の仕事を振り返る。伝統球団の粋な演出

大型ビジョンで45年の仕事を振り返る。伝統球団の粋な演出

村山氏は入団から営業部員、総務部員として約20年、その後は球団初の女性広報として活躍。美貌も評判となり、人気老舗球団の歴史を間近で見届けてきた。

指揮官として05年にリーグ制覇した岡田彰布監督は、親しみも込めて「オリーブ」と呼んだ。日本でもテレビ放映されていたアニメ『ポパイ』のヒロインで、細身の長身でしっかりもの。まさにその通りだった。

★スポーツ紙の募集記事

タイガースとは、不思議な縁でつながっていた。

「球団初の女性職員公募」。きっかけは家族が見つけたスポーツ紙の小さな記事だった。短大卒業後の就職活動を行っていた時期。「記念に履歴書だけでも…」。まさかとは思ったが、書類選考の連絡が受けた。