【球児レシピ〈3〉健大高崎】あのダイエット方法と逆思考!「書いて」体を大きくする
球児の食を探る「球児レシピ」。第3回は北関東の雄・高崎健康福祉大高崎です。「あと1杯」を胃袋に収める工夫とは。(2016年6月16日掲載。所属、年齢などは当時)
高校野球
書くことで意識が変わる。「球児レシピ」第3回は、今春関東大会にも出場した群馬の強豪、高崎健康福祉大高崎を紹介する。積極的な走塁で近年、甲子園の常連校になった同校の選手は、ここ2年で体格もぐっと大きくなった。成長の陰には、細かく食事記録をつける「トレーニングカレンダー」の存在があった。
★トレーニングカレンダー
「機動破壊」と呼ばれる攻撃的な走塁を武器に、初出場の11年夏から早くも5度、甲子園に出場した高崎健康福祉大高崎。
全国準々決勝で敗れた14年夏、首脳陣は痛感した。「細かったんですよね、うちの選手。センバツの時期と比べると、夏前は2~3キロ体重が落ちていた」。生方啓介部長(35)が振り返った。
いかにパフォーマンスを上げるか。上のレベルにいくほど、食事に気を使う学校が多かった。それまで技術指導が中心だったが、切り替えた。生方部長が考案し、10月から早速取り入れたのが「トレーニングカレンダー」だ。
食事の時間と量、プロテインやサプリメントを摂取したかどうか。目標を設定し、選手によっては反省もびっしり記入する。「見た目より内側、コアの筋肉をメインに、芯の強い選手をつくることが狙いです」。
筋肉量を把握すべく、今年1月からは体脂肪率も記録。練習用の野球ノートは青柳博文監督(44)が、トレーニングカレンダーは生方部長が。「技」と「体」の両面から選手を支えるようにした。
かつて食べたものと体重を記入する「レコーディングダイエット」が流行したが、これはその逆。書くことで意識して「増量」させる。
52人が生活する寮では、小林幹夫さん(40)が「ご飯を1杯でも2杯でも多く食べられるように」と栄養価の高い3食を用意してくれる。取材日の昼食のつくねは、脂身の少ない胸肉でエネルギーになりやすい。ひじき煮は一気に何品目もの食材を取れるオススメのメニューだ。
■健大高崎オススメのレシピ2題
◆つくねのハンバーグ
①鶏ひき肉にタマネギのみじん切り、かたくり粉、生卵、しょうゆ、砂糖、ショウガ、こしょう適量を入れてまぜる。
②フライパンに油をひいて両面を焼く。
③しょうゆ、砂糖、みりんを煮詰めたタレに絡め、卵の黄身につけて食べる。
◆ひじき煮
①乾燥ひじきを水で戻し、ざるにあげる。
②刻んだ鶏肉を炒めたところに、にんじん、しいたけ、ちくわを入れて炒める。グリーンピースを入れると彩りが良くなる。ひじきも加えてさらに炒める。
③水を少なめに入れ、しょうゆ、砂糖、みりん、本だしで味を調えて煮る。
結果から言えば、カレンダー導入は効果てきめんだった。パワーがつき「1年で目に見えて選手の体が大きくなった」(生方部長)という。昨夏甲子園に出た3年生は、1人もケガや体調不良で離脱しなかった。
今春のオープン戦は長打が増え、体幹が鍛えられて守備も力強さが増した。これにはもう1つ、理由がある。
