【野球部に入ろう!道具編〈4〉】最初のグラブは扱いやすさ最優先 お店ではめて

「野球部に入ろう!道具編」はグラブ選びのポイントに突入。お父さんお母さん、必読です。原稿の最後に、巨人原監督からの温かいメッセージが。(2016年2月5日掲載。所属、年齢などは当時)

その他野球

★親指と小指で閉じられるか

バットを選ぶのと同じように頭を悩ませるのが、グラブの選び方だ。

1年ごとに買い替える必要もなく、難しくなさそうだが高価。子どもに合ったものを選んであげたくなる。野球のポジションは9種類。投手、内野、外野用に、一塁手や捕手が使用するミット系のグラブもあるが、まだポジションも決まっていない。最初の1個に悩むのも当然だろう。

野球を始めるためにグラブを購入するなら、やはり一番のポイントは、扱いやすいものになる。

SSK社の小林邦夫さん(55)は「しっかりとボールをつかめるグラブがいいでしょう。大きすぎたり硬かったりすると、子どもの力ではうまく開閉してくれません。具体的には、親指と小指の部分でグラブがしっかりと閉じられる、柔らかくて手にジャストフィットするものがお勧めです。低学年用なら、内野用も外野用も、それほど大きさに違いはありません。最初はミット系のグラブを買う必要もないでしょう」と説明してくれた。

インターネットでも簡単に購入できるが、店頭での購入がベストだ。

柔らかめに作ってある低学年用でも、新しいグラブは硬いものが多い。実際に子どもがはめてみて、手にフィットしたサイズを選ぶのがいい。

使い始める前に大人が使って、柔らかくしてあげられればいいが、グラブが小さくて手が入らないケースがある。使う前に、グラブを柔らかくしてくれるサービスのある店も多い。

★原監督からの金言

もう少し掘り下げて紹介しよう。ミスする可能性を少しでも軽減させたり、外野を守ったりする可能性があるのなら、少し大きめの投手、三塁手用のグラブがいい。このタイプには、扱いやすさという大きなメリットがある。一方で「守備をうまくするために、少し小さめのグラブを使わせるといい」と言う人がいる。

二塁や遊撃手用のグラブは、捕球する場所(スポット)が浅い。捕球するのが難しくなる分、グラブの芯でキャッチする習慣が身に付く。器用に捕れるなら上達を早める可能性もある。

しかし、器用でない子がこのタイプを使うと、せっかく持った野球への興味が失われてしまう恐れもある。