【野球部に入ろう!道具編〈6〉】本質はグラブと同じ 正しいスパイクの選び方

カッコイイ靴を履いてプレーしたい。大人も子どもも、どんな競技でも共通の本能ですよね。SSKさまの導きで、まずは基本を抑えましょう。(2016年2月7日掲載。所属、年齢などは当時)

その他野球

★目安は1年

激しい動きを土台で支えるスパイクの重要性は、いまさら説明するまでもない。最初の1足を選ぶポイントは、グラブと変わらない。しっかりフィットしたものを選ぶことが何より大事になる。

子どもの足は、小学生から中学生にかけ大きく成長する。「すぐ小さくなるから」と、つい大きめのサイズを購入しがち。だが、あまり大きいとスパイクの中で足が滑るなど、ケガのリスクが大きくなる。サイズが合っていないと、走るフォームが崩れてしまう可能性もある。

個人差はあるが、小学生の足のサイズは1年で7ミリほど大きくなる。

ほとんどのメーカーは、5ミリ単位でサイズが区切られている。破損しない限り、1年が新スパイク購入の大まかな目安になる。急成長する中学の時期は、半年ほどで交換する期間も出てくる。

SSK社の小林邦夫さん(55)は「実際に履いてみたとき、足に圧迫感のないサイズがいいでしょう。サッカーと野球のスパイク選びは、少し違いもあります。比較的短い時間で激しく動き回るサッカーと違い、野球は止まっていたり、ベンチで座っている時間が長い。サッカーは少しきついサイズがいいのですが、野球は小さめだと疲労がたまって負担になります」と紹介した。

大まかに分類すると、小学生のスパイクは靴底と一体となったポイント式のものが一般的。中学や高校では、金属の歯が靴の裏に埋め込まれたタイプが主流になっている。

小林さんは「ひと昔前は、革製の底に歯のついた金具を装着するのが主流でした。今では、プロ野球の一部の投手しか使っていません。野手で使っている選手はいないのでは」。

★軽量化の落とし穴

野手の間で流行しているのが軽量化したスパイクで、ほとんどのメーカーで300グラムを切るものを販売している。

軽さを追求すれば、足への負担は軽くなる。しかし弊害もある。