【MLBの場合】マーも苦しんだ不文律「二塁走者にはサインを盗まれるもの」

前回の日本球界に続き、連載第4回ではメジャーにおける「サイン盗み」を紐解きます。100年以上の歴史がありますが、当初のアナログな方法から現在は電子機器を使うなど〝進化〟。数年おきに騒動となることからも、勝利に直結するその歩みは、なかなか止まらないようです。マー君、ヤンキース時代の証言とあわせてどうぞ。(2019年5月11日掲載)

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★電流→広告→双眼鏡→アップルウォッチ

メジャーで「サイン盗み」「スパイ行為」の歴史は古く、いまだに語り継がれている有名な騒動も多い。

米国野球学会が発行する「ベースボールリサーチ・ジャーナル」によると、古くは1900年、フィリーズとレッズの試合でサインを盗み、電子パルス(一瞬だけ流れる電流)で打者に伝達するということが行われた。

1909年にはヤンキースが、球場内の帽子の広告を動かすことによって打者に球種を伝えているという疑惑が浮上。1951年には、ジャイアンツが高性能双眼鏡を使って捕手のサインを盗んだおかげで地区優勝を達成したことが後に話題となった。

近年は最新デジタル端末などが利用されている。

17年8月、レッドソックスがヤンキース戦中に「アップルウォッチ」を利用してサインを伝達した疑惑が浮上し、同地区ライバルのヤンキースが大リーグ機構に正式抗議する騒動が起きている。

翌月にニューヨーク・タイムズ紙がスクープしたところによると、レッドソックスは球場内のカメラで捕手からサインを盗み、アップルウォッチでベンチに情報を伝達し、そこから打者に伝えていたことが判明した。