【サブロー編成部長の眼力〈2〉】増田陸を輩出したフライボール革命を評価

ロッテを引退したサブロー氏が編成部長となり、全国のドラフト候補を直接視察し、ジャッジするするという企画。現役時代と同じで視野が広く、いち早く「フライボール革命」に反応した明秀学園日立の取り組みに着目します。視察した試合で逆方向への1発を披露した増田陸は、巨人2位の高評価でプロ入りしました。同氏は2019年オフ、楽天のファームディレクターに就任。金の卵を発掘する企画が本職となり、現在もその資質を生かしています。(2018年7月13日掲載。所属、年齢などは当時)

高校野球

高校野球100回大会の日刊スポーツ「編成部長」を務める前ロッテのサブロー氏(42)が12日、茨城・日立市で今春センバツ16強でプロ注目の明秀学園日立・増田陸内野手を視察した。同校が取り組む「フライボール革命」はプロで活躍する選手を育てるのに有効だ。

極端に左足を上げて打席に入るルーティンも話題に

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ネガティブ思考を排除

増田は第3打席で逆方向の右中間にソロを放った。第4打席は引っ張って左翼線に三塁打。走るスピードがあるタイプではないが、体のバネや筋肉の質はいい。

遊撃の守備位置では常にステップを踏んで1歩目の反応に備えていた。試合中の仲間への声掛けなどを見ると、明るい性格のガッツマンタイプだろう。プロ向きの性格かもしれない。

◆増田陸(ますだ・りく)2000年(平12)6月17日生まれ、大阪市出身。茨城・明秀学園日立から18年ドラフト2位で巨人に入団。22年5月15日の中日戦で初本塁打。母校の金沢監督が、光星学院(現八戸学院光星)で坂本勇人を指導した縁もあり、背番号は坂本入団時と同じ「61」。今では自主トレもともに行う〝師弟〟関係に。178センチ、85キロ。右投げ右打ち。

阪神及川から本塁打。プロの世界でも、パンチ力が個性として光る=2022年8月4日

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