【CSで神采配】アライさんって、どんな打者だったの?/データで掘るプロ野球〈1〉
データって硬派なイメージがあって…日刊スポーツの天井裏から、三度の飯よりデータ分析の「まゆみさん」が愛を込めてプロ野球を掘り起こします。第1回は広島の新監督に就任した「アライさん」こと新井貴浩氏(45)に刮目。パステル3色のドット配置を見てピンときた方は、かなりの鯉党です。現役時代の「映え」写真とあわせて、数字が語る雄弁な世界をお楽しみください。
プロ野球
打率×本塁打率 名球会入り54人の分布
通算2000安打を達成した選手の通算打率、本塁打率(本塁打数÷打数)を比較してみました。
「本塁打率」はあまりなじみのない言葉ですが、例えば本塁打率が.050の場合、年間の打数を500とするとシーズン本塁打数は25となります。.040~.050くらいの数字であれば、シーズン20本塁打を安定してクリアする打者…という感覚で捉えてください。【表1、ドットに触れると通算成績も】
新井さんの通算打率は.278、本塁打率は.040、達成時の年齢は39歳2か月でした。これは、大台達成者の平均像に最も近い姿といえないでしょうか。実際「平均」の位置と、新井さんの位置は、かなり接近していることがお分かりいただけると思います。
かなりドラマチックな選手生活を送った新井さんですが、残した成績自体は「最も平均的な大打者」といえるものでした。
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