【ロマン】ベンツ、ランボルギーニ…楽天・西川遥輝の愛車遍歴 次に乗りたい1台は?

とどろくエンジン音、車線幅いっぱいの巨大なアメ車、流線形のスーパーカー…。野球界にはクルマ好きも多く、スタジアムの選手駐車場には高級車が並びます。プロ野球選手が選んできた愛車の歴史とは。球界屈指のイケメン、楽天西川遥輝外野手(30)に聞きました。

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◆西川遥輝(にしかわ・はるき)1992年(平4)4月16日、和歌山県紀の川市生まれ。智弁和歌山では甲子園に4度出場。10年ドラフト2位で日本ハム入団。22年に楽天へ移籍。盗塁王4度。ベストナイン2度(16、17年)ゴールデングラブ賞4度(17~20年)。通算1335試合、1313安打、61本塁打、330盗塁。181センチ、79キロ。右投げ左打ち。

千葉県内で野球教室を終えた西川は、愛車のシートに体を預けた。エンジンをかけ、スマートフォンを手に取ると、スピーカー通話でハンズフリーに。

「すいません、遅くなりました」。アクセルを踏み込むのと同時に、今回の取材はスタートした。

普段の車内は「基本的には歌を聴きながら」だが、この日は電波の向こうから飛んでくる質問に、次から次へと答える。「あんまり覚えてないんですよ…」と言いながらも、記憶を頼りに、歴代の愛車を振り返るドライブとなった。

①アウディA7 スポーツバック(白)

最初に乗ったアウディA7スポーツバックのイメージ。実際の所有とは色などが同一ではありません(提供Audi Japan)

最初に乗ったアウディA7スポーツバックのイメージ。実際の所有とは色などが同一ではありません(提供Audi Japan)

初めてマイカーを持ったのは、日本ハム入団3年目、21歳のときだった。前年に1軍デビューを果たし、定着を目指しているころ。

当時「真っ先に頭に浮かんだ乗りたい車種」は別にあったが、「はじめからそんなにいい車に乗っちゃったら、2台目、3台目が困るかな」と、選んだのがアウディA7だった。

ほかにはポルシェ・パナメーラの車体形状も“好みのタイプ”で「(A7はパナメーラに)形が似てますよね。それと内装が気に入っていました。ブラウンを使っていて、あまり他にはないなと思ったんですよね」。外見だけではなく、高級感を引き立てる室内装備、カラーに心をくすぐられた。

また4ドアクーペタイプのフォルムだが、高性能のエンジンを搭載。現在にいたるまで計8台に乗ってきた西川のクルマ選びの中で、「エンジンの好み」は大きな比重を占めていくことになる。

選手寮のある千葉・鎌ケ谷に置いていたため、1軍で活躍することが多くなるとあまり乗れなくなるというジレンマは抱えたが、「1台目だからやっぱり思い入れはありますね」。

故郷・和歌山まで8時間超のロングドライブをしたのも、今ではいい思い出となっている。

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