【夢の途中】筒香嘉智の哲学的な会見をノーカットで レンジャーズとマイナー契約

レンジャーズとマイナー契約を結んだ筒香嘉智内野手(31)が、渡米4年目で初めて招待選手として参加する春季キャンプへの心境を語りました。2月6日にオンライン取材に対応。日本球団からの好オファーを断り、マイナー契約を選択して米国での挑戦を継続。昨年痛めた腰の状態やWBC日本代表へのエール、自身の体や打撃に関する独自の感覚など、ノーカットでお届けします。

MLB

◆筒香嘉智(つつごう・よしとも)1991年(平3)11月26日、和歌山・橋本市生まれ。横浜高では1年生から4番を任され、2年春夏に甲子園出場。高校通算69本塁打。09年ドラフト1位で横浜入団。14年から6年連続20本塁打以上を放ち、16年には自己最多44本塁打、110打点を挙げ本塁打王と打点王に輝いた。ベストナイン3度。15年プレミア12、17年WBC日本代表。19年オフにポスティングシステムを利用しレイズと2年総額1200万㌦(約13億2000万円)で契約。21年5月に金銭トレードでドジャースに移籍。7月に40人枠を外れると、パイレーツに渡り、8本塁打をマーク。22年は5月に負傷者リスト入りするなど、8月に自由契約となり、ブルージェイズとマイナー契約を結んだ。メジャー通算182試合で打率1割9分7厘、18本塁打、75打点。185センチ、102キロ。右投げ左打ち。

NPB複数球団からオファー…迷わず米残留

――レンジャーズとマイナー契約を結んだ。経緯は

筒香本当にありがたいお話で、日本の何球団かからオファーをいただいた。アメリカに挑戦すると決めた中で、日本でのプレーを第一に考える感覚はなかった。レンジャーズを決めた理由は、代理人のワッサーマンのジョエルさんといろんなコミュニケーションを取る中で、常にアメリカに行ってから声をかけてもらい、ミーティングを重ねる中で、僕自身がレンジャーズでプレーさせていただきたいと決断を下した。

――オフはどのように過ごしていたか

筒香フィジカル、メンタル、元々持っている体の機能、どれも重要。今までは感覚で探しにいく作業をやってきた。ちょっとイメージが、まだ僕も100%はつかめていないが、感覚の中で生きる。感覚になるというように変えて。そうすると本来、人間が持っている機能を呼び起こすというより、呼び起こされるという感覚に変わってきた。そういった時に、何ていうか、心も体も境界線というか壁というのか、うまく表現できないが、そういう部分がだんだん取れてきた感覚が出てきている。

――感覚の中で生きるという意識が生まれたきっかけは

筒香体を中学生のころから診ていただいている先生がいまして。本当に一番、僕のすべてというか、いろんな方に相談をさせてもらって、いろんな教えを受けて、自然に変わっていったという感覚です。

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