【与座から1発】ハム・ドラ5奈良間大己 固め打ちで初昇格!/ファーム通信〈1〉

日本ハム期待のルーキー奈良間大己内野手(22)が、4月7日のイースタン・リーグ西武戦(鎌ケ谷)の7回に左中間へ1号ソロを放ちました。プロ野球界のミレニアム世代の新星は試合後に、2軍公式戦初アーチについてや開幕直前で2軍降格となったことに対する率直な思いなどを語りました。11日には1軍昇格を果たした注目株の、生き生きとした言葉たちをお楽しみ下さい。

プロ野球

◆奈良間大己(ならま・たいき)2000年(平12)5月8日、静岡県菊川市生まれ。菊川西中では小笠浜岡シニアで捕手。常葉大菊川では1年秋からレギュラー。3年夏は主将として甲子園出場を果たし「1番遊撃」で16強進出。1回戦益田東(島根)戦では本塁打を放つなど「静岡のジーター」と称された。大会後には高校日本代表に選出され、正二塁手としてU18アジア選手権3位に貢献した。立正大では1年秋から遊撃のレギュラー。2年秋から1番打者に定着。今年は主将を務めている。22年ドラフト5位で日本ハムに入団。50メートル走5秒8、遠投100メートル。172センチ、72キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸770万円。

理想像は「中距離打者」

――7回に西武の下手投げ右腕、与座から2軍公式戦で初本塁打を放った

奈良間感触はよかったですけど、自分的には、別にホームランってより中距離(打者)を目指しているんで。もう切り替えられてるというか、逆に、あの2打席目がああいう終わり方(9回の二ゴロ)っていうのは、悔しかったかなと思います。

――本塁打は狙っていた?

奈良間いや、狙ってというか、ああいう変則ピッチャーだったので、ある程度、自分の中でプランを立てた中でいけたっていうのは(よかった)。今までよりも自分のプランを立てられているっていうのは、これまでの大学の時より、本当にプロになってからしっかり自分のプランを立てられているなって思います。

入寮時には、正月に引いた大吉のおみくじを手に笑顔=2023年1月

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――1軍で開幕メンバーを争っていたオープン戦の時から、そういうアプローチをしている?

奈良間はい。なおさら、こっち(2軍)に来てから、しっかりやることが明確になっているというか。やっぱりオープン戦は結果を出さないとって思いすぎて、実際に焦っていた部分もあったと思うので。こっち来て1回、自分を見直してというか、周りを気にせず、自分のやるべきことが今できてるかなって思っています。

――2軍に来て、やるべきことだなと思ったことは

奈良間全てにおいて。やっぱり、まずは本当に落とされた悔しさがあったので。それが一番大きくて。で、そっから何が足りないかっていうのはバッティングではチーム打撃だったり、そういう細かいことだと思うので。

本当に何かこれをやれっていったら別にできると思うんですけど、チームのために細かいことっていうのは、まだまだ足りていない。そういうことを、やらないといけない選手だと思う。そういうところをもう1度できればいいと思っています。

開幕直前の降格

――あらためて、開幕ギリギリまで1軍にいながら2軍降格となった悔しさは?

奈良間いや、ま…悔しさはあるっすけど、これが現実。悔しさを持ちつつ受け止めて今、自分のやらないといけないところっていうか、本当に前に進んでるっていう感じですね。

――オープン戦の最終戦(3月26日ヤクルト戦)の試合後に2軍降格を通達された

奈良間そうっすね。オープン戦最終日ですね。

――その時に首脳陣からは、どんなことを言われた

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