♪おゝ明治 その名ぞ 吾等が母校♪高田繁から直人まで3代流れる紫紺の血潮/連載1
100年の家族の歴史が、東京6大学とともに紡がれている。
明大対立大の第1回戦が行われた1925年(大14)から、東京6大学連盟は2025年に創設100周年を迎えます。日本における最古の大学リーグとして、アマチュア野球界をけん引し続けてきました。その歴史を、1つの家族の物語から紐解いていきます。連載「東京6大学 100年物語」。第1回は「明大・高田ファミリー」の3代目、高田直人内野手(3年=明大中野)のストーリーです。
その他野球
父の現役引退を見届け
親子3代にわたって、紫紺のユニホームを着てプレーする。
明大・高田直人内野手の祖父は、巨人V9選手でDeNA元GMの高田繁氏(77)。父は、明大から東京ガスで内野手としてプレーした進氏(51)。大学野球生活が後半に差しかかった直人は「まずはリーグ戦に出ることが第1目標で、その中で1本でも多くヒットを打ちたいです」と話す。
◆高田直人(たかだ・なおと)2002年(平14)4月7日、埼玉県朝霞市生まれ。家族の影響で野球を始め、朝霞リトルから明大中野中、高を経て明大入り。打撃で参考にするのはヤクルト村上とレッドソックス吉田。好きな食べ物はすし。趣味は読書。178センチ、82キロ。右投げ左打ち。
年末年始には、3世代が集まった。共通の話題は、やっぱり野球だ。「おじいちゃんからは『今年1年が勝負の年だよ』と。絶対、今年は野球に集中してリーグ戦に出られるように、と言われました」。
野球を始めるきっかけなんて覚えていないくらい、野球が日常にあった。3歳でボールを投げているホームビデオが残る。父が全府中野球倶楽部で現役を引退するときも、球場に行っていた記憶がある。
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