【U18】台湾で聞きました…丸田湊斗が1番人気なのは分かる。じゃ2番は?/〈2〉

台湾で行われた野球のU18W杯で、高校ジャパンが初の世界一に輝きました。現地で取材した日刊スポーツ新聞社の東西アマチュア野球キャップ、柏原誠記者と保坂恭子記者が、さまざまな角度からリポートする連載「台湾的世界棒球見聞録」を全8回でお届けします。第2回は「台湾における日本の高校野球について。地元女性からの人気が高かったのは…」。

高校野球

入り待ちのファンも

「まるた~ !」。

台湾で、日本の高校野球知名度と人気が高いことに驚いた。馬淵史郎監督(67)は、何度も大会の関係者から2ショット撮影を頼まれていた。

日本のチームバスの球場入りを待つ女性ファンもいて、1次ラウンド米国戦の日は6人。台湾との決勝戦当日には、11人以上が集まった。お手製の応援ボードを掲げながら、バスの窓越しに選手たちに声をかけていた。

実際、どれくらい人気があるんだろう? 気になったので、U18W杯のメイン会場となった台北市立天母野球場で、大会スタッフとして受付や案内係をしている大学生、スタンドに観戦に訪れた台湾の女性合計20人に、U18日本代表の顔写真を見せながらアンケートをとってみた。

■1番人気は「慶応のプリンス」こと丸田湊斗外野手(3年=慶応)。圧倒的な13票が入った。

今夏の神奈川県大会中にX(旧ツイッター)で「かっこよすぎる高校球児」としてバズった試合中の1枚は、台湾でもすっかり有名になっていた。

主な支持層は女子大生で、2パターンに分かれた。元々知っていて「かっこいい」とすぐに指をさすガチファン。こちらは、ほぼ全員がしっかり日本名も覚えていた。

もう1つのパターンは、日本選手についてあまり知らず「看一下(カン イー シャー、ちょっと見せての意味)」と全員の顔写真をしっかり見てから、丸田に1票を入れた方々。こちらは「誰が1番かっこいいか」という視点で、純粋に選んでくれた。

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