【侍ジャパン入り】恐怖のシュート 日本ハム根本悠楓は井端監督の懐刀/連載〈39〉

日本ハム高卒3年目左腕、根本悠楓投手(20)は、11月に行われる「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」の侍ジャパンメンバーに選出されるなど大きな期待を受けてます。今季は8月にエスコンフィールド初登板で初先発初勝利。9月28日のホーム最終ロッテ戦も白星で締めました。登板5試合で3勝1敗、防御率2・88と安定。来季の開幕ローテーション入りを目指し、みやざきフェニックス・リーグでは課題克服やレベルアップに取り組みました。

プロ野球

◆根本悠楓(ねもと・はるか)2003年(平15)3月31日、白老町生まれ。白老虎杖浜小1年から虎杖浜タイガースで野球を始める。投手は小学3年から。白老白翔中3年時の春と夏に全国大会出場し、優勝した夏は決勝で完全試合を達成。17年にU15アジア選手権日本代表として3試合に登板し、全勝優勝に貢献した。苫小牧中央では1年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。20年ドラフト5位で日本ハム入団。22年5月29日巨人戦でプロ初勝利。今季は5試合に登板し、3勝1敗、防御率2・88。プロ通算18試合で6勝4敗、防御率2・52。173センチ、77キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は1300万円。

「初めて野球が楽しくない1年でした」

――まずは今季を振り返ってください。ホーム最終戦で3勝目を挙げました

根本最初の方の出だしが、だいぶ思ったようにいかなくて。相当悪かったんで。その辺が、悪くても、もう少し早く調子を戻して1軍で投げていれば。まあ最後の方でようやく上がってきて3勝。

2カ月ぐらいできたのは、来年にとっていいところではあったかなと。今年の最初の失敗をもう繰り返さないように。初めて野球が楽しくない1年でした。4、5、6月とか。7月には来年に向けて体をつくろうと切り替えましたね。

来年は、野球が楽しい1年にしたいですね。今年やって悪かったのを、いい失敗と思って、同じことのないようにやっていきたいです。

――体重を落としたことでフォームが崩れたと聞きました

根本それだけじゃないと思いますけど、1つはそこの部分もあるのかなと思いますね。

――他に原因を挙げるとしたら

根本全体的にフォームが悪くなったというのがあった。去年の最後の方に腕の角度を少し横からというか、斜めから、角度を持つようにして良くなったので。そのイメージを持ちつつやったら、思ったより腕が低くなったりして、イメージと全然合ってなかった。

「腕が下がっているって言っても」

――映像を見たりして調整した

根本気持ち上げるようにして。腕が下がっているって言っても、腕だけが下がっているのか、体が、こうなっているのかとか、いろいろあって。

――ホーム最終戦で勝利しましたが、シーズン最終戦は勝てなかった。違った部分はありましたか

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