巨人・門脇誠 美しい足運びと守備範囲…英ロイヤルバレエ団からヒント/連載〈40〉
巨人門脇誠内野手(22)が1年目から成長の跡を残しました。ルーキーイヤーは126試合出場の打率2割6分3厘で、範囲が広く、かつ正確な守備でも大きなインパクトを残しました。「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(11月16~19日、東京ドーム)の代表にも名を連ね、阿部新監督からは来季の遊撃レギュラーを託す意向を示されました。手応え、野球センスを支える思考力に迫りました。(サムネイルは同期の浅野(左)と。本人提供)
プロ野球
「ホープに聞く」連載一覧
日本ハム清宮幸太郎選手から始まった連載「ホープに聞く」。2026年のWBC候補を念頭に、これからの飛躍が期待される野球人に、一問一答形式のインタビューを行っています。今後も公開していく予定。どうぞよろしくお願いいたします。
◆門脇誠(かどわき・まこと)2001年(平13)1月24日、奈良市生まれ。創価高1年から創価大4年まで公式戦999イニングフルイニング出場。22年ドラフト4位で巨人入団。プロ初安打は4月5日DeNA戦で、プロ初本塁打は5月9日同戦でバウアーから放つ。今季推定年俸840万円。171センチ、76キロ。右投げ左打ち。
――今季の自己採点は
門脇60点ですね。前半戦は1割8分8厘の打率を最終的に2割6分3厘まで持ち直せた。普通に考えれば、あのバッティングであれば2軍に落とされる。守備、代打バンドなどで粘って、何とか1軍に居続けることができたのはよかったですね。
――マイナス40点は
門脇自分のやりたかったこと、毎日やろうと計画を立てていたことが、移動疲れ、環境などでできない日があった。それでマイナス40点ですね。今までにない経験の中で、前半戦は疲労感もすごくあった。ホテル、寮に戻っても、やりたいことができず、寝てしまうことが多かった。
後半戦はリズムもできて、体も慣れてきた。だいぶルーティンができるようになりました。自分のやるべきことも明確になってきて、それが結果につながったと思う。
――やりたかったことは
門脇エクササイズ、ストレッチなど状態を毎日、フラットにする取り組みですね。状態がいい時の後って、絶対に状態が悪くなると思う。だからよくも悪くもない、同じ状態を作ることを心がけている。そのために自分の中での感覚があるんです。
――その感覚とは
門脇上半身と下半身の状態がちゃんとリンクすると言いますか。例えば、下半身はよくても、上半身が悪くてバランスが悪かったら、なんか軽いなという感覚。感覚的は上も下も1本でつながったような体。そうなるようにというのは、大学時代の時から心がけていました。
――プロで戦い抜く体力の大切さも痛感
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