【日本S優秀選手】阪神・森下翔太に2023年の自己採点をお願い【新人最多7打点】

球団38年ぶりの日本一を記念し、ルーキー森下君の通信簿を大公開です。オリックスとの日本シリーズでも活躍した阪神森下翔太外野手(23)がプロ1年目のシーズンを自己採点。今季のレギュラーシーズンの成績を踏まえ、8つの項目に「よくできた」「できた」「まだまだ」の3択でペンを走らせた。

プロ野球

◆森下翔太(もりした・しょうた)2000年(平12)8月14日生まれ、神奈川県横浜市出身。東海大相模では1年夏からベンチ入り。甲子園は3年春4強。高校通算57本塁打。中大ではDeNA牧の2学年後輩で、1年春に全試合出場しベストナイン。1、4年時に大学日本代表。4年春2度目のベストナイン。大学通算9本塁打。22年ドラフト1位で阪神入団。182センチ、90キロ。右投げ右打ち、今季推定年俸は1600万円。

8項目「どうしようかな…」

森下は通信簿の記入欄を見てうなった。「うーん、どうしようかな…」。

じっくり考えるところもあれば、すぐに記入する欄までさまざま。中大からドラフト1位で入団し、右打者の即戦力の期待を受けた背番号1。真剣なまなざしで1つ1つ振り返った。

◆今季の森下オープン戦3本塁打、8打点、打率3割1分4厘でチーム3冠王。開幕戦では6番右翼を任され、2リーグ分立後の球団新人野手では21年佐藤輝以来16人目の先発出場を果たした。7月9日ヤクルト戦のプロ1号は、球団初の「新人プロ初本塁打による1―0勝利」のおまけつき。フレッシュオールスターでは3安打3打点でMVP。9月8日の広島戦で、球団6人目となる新人2桁本塁打を達成した。シーズンは出場94試合で10本塁打、41打点、打率2割3分7厘だった。

■打率(2割3分7厘)「まだまだ」

昨年12月の入団会見では打率3割を目標に掲げた。その目標には届かなかったが、勝負強い打撃が光る1年でもあった。

「打率はついてくるものだと思っているので、2割3分7厘で本塁打10本、41打点だったら、この数字なのかなと。

打点を取れる場面で、ちゃんと打っていれば自然と打率も上がってくると思う。そこは普段から、自分の中で比例させて考えて取り組んでいます。もともと大学時代から打率を残せるタイプの選手ではなかったので」

■本塁打(10本)「できた」

7月9日のヤクルト戦(甲子園)で0-0の8回、木沢から豪快なプロ1号を左中間席に運んだ。

1軍30試合、96打席目の1発が決勝弾の離れ業。「やってやったぞ、という気持ちです」と会心の笑顔だった。

同12日のDeNA戦ではサイ・ヤング賞右腕バウアーから同点2号2ラン。印象深い1発が多く、阪神新人右打者の2桁弾は、80年の岡田彰布以来だった。

「10本って、自分の中では納得していない数字です。でも、その中でチームの勝利を呼び込めるホームランっていうのは、何本かは打てたかなと思います。そこは自分の中で評価したいなと思っています」

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