【契約更改2023全文・オリ前佑囲斗】「早く上に上がってこいよ」と/600万円

契約更改―。プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、来季の年俸にサインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。第8回はオリックス前佑囲斗投手(22)。

プロ野球

「契約更改2023」一覧

◆前佑囲斗(まえ・ゆいと)2001年(平13)8月13日生まれ、三重県出身。津田学園では3年春夏の甲子園に出場。高校日本代表に選出され、韓国で行われたU18W杯に出場した。19年ドラフト4位でオリックスに入団。3年目に今季に初めて1軍に昇格。6月11日DeNA戦で初登板し、1回を無安打1四球無失点。今季は2試合に登板し、2回無失点。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。推定年俸550万円→600万円。

「期待を込められているのかな」

――サインは

しました。

――差し支えなければ金額を

上がりました。50万円アップしました。

――この評価はどう受け止めますか

今年1軍の試合に初めて出て、50万円アップしていただいたので、来年の期待を込められているのかなと思いました。

――球団から何か話は

オーストラリアのウインターリーグに行くことになって、期待されていると思うので、来年はしっかり貢献できるように頑張りたいなと思いました。

――ウインタリーグでのテーマは

1軍に上がって思ったのは、自分は曲がり球しかない。これからいろいろな打者と対戦していく中で、やっぱり落ち球が有効になってくるかなと思いました。

外国の投手は落ち球やツーシームが得意だと思うので、そこでしっかり学びたいと思っています。

――1軍では2試合だったが、悔しさを感じながらのシーズンだったのか

本文残り69% (1281文字/1863文字)