【小野寺暖の場合】岡田監督との雑談 何げなきひと言が珠玉の喜びに/アレの備忘録4
38年ぶりの日本一に輝いた阪神。セ・リーグで2位広島に11・5ゲーム差をつけ、CSも3連勝(プラスアドバンテージ1勝)と無傷で突破しました。「我らも岡田阪神V戦士」と題し、レギュラー陣を支える渋いけれど欠かせない虎戦士に迫りました。第4回は、今季10試合でクリーンアップに名を連ねるなど、4年目で存在感を高めた小野寺暖外野手(25)です。
プロ野球
◆小野寺暖(おのでら・だん)1998年(平10)3月17日生まれ、奈良県出身。京都翔英では甲子園出場なし。大商大では関西6大学でMVPを2度獲得。19年育成ドラフト1位で阪神に入団。同年4月に支配下へ昇格した。今季は43試合に出場し26安打、0本塁打、11打点、打率3割4分7厘。183センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸820万円。
小野寺にとって、23年は屈辱からの始まりだった。
2月春季キャンプの1軍が拠点とする宜野座組のメンバーに、「小野寺」の名前はなかった。「(2軍キャンプ地の)具志川からスタートして、あんまり評価してもらえていない中で始まった年でした」。
今年から2軍の新たなキャンプ地となった沖縄・うるま市の具志川球場での日々が、鮮明に記憶に残っている。1年間を通して、取材中には「具志川」というキーワードが何度も出てきた。それほど悔しい出来事だった。
悔しさをバネに、はい上がった。「絶対にチャンスは来ると思っていた。気持ちだけは切らさず、自分にやれることだけを考えてやってきた」。
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