【契約更改2023一問一答・中日大島洋平】「足りてないでしょ」/25,000万円

プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、来季の年俸にサインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。第16回は中日大島洋平外野手(38)。

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「契約更改2023」一覧

◆大島洋平(おおしま・ようへい)1985年(昭60)11月9日生まれ、名古屋市出身。享栄―駒大―日本生命を経て09年ドラフト5位で中日入団。12年に32盗塁で盗塁王、ベストナインにも輝いた。ゴールデングラブ賞は11、12、14~16、18~21年の9度。19、20年には2年連続で最多安打のタイトルを獲得。今年8月に2000安打達成。中日生え抜きでは17年の荒木以来、史上5人目。176センチ、75キロ。左投げ左打ち。

「現状維持の更新で終わった」

――約30分かけた

ほぼほぼ雑談が多かった。

――2年契約の2年目に

契約はそのまま。現状維持の更新で終わった。

――振り返って

2000本という節目の記録を達成できたのは良かった。1年通しての成績は満足いく成績ではなかった。まだまだやりたいなという思いです。

――2000安打に球団からは

代表から、おめでとうと言っていただいた。記憶に残る1年になったね、とも言われた。

――若い外野手も台頭

2年連続最下位で、チームとして厳しい状況でも、将来ある子がたくさん出てきだした。いまは試合に出してもらっている現状。いま出ているメンバーが、僕も含めて、こいつじゃないとダメだと言われる選手にならないとダメ。

――ベテランとしての役割

まずは今年の成績もあんまりだったので。1からやり直すつもりでやっている。まずはそこ。

――チーム全体でやること

とにかく練習するしかない。

「野球を知っている人が多かった」

――阪神との違い

違いはいっぱいある。阪神が優勝して中日が最下位が現状なので、選手1人1人の能力を上げることが一番。

全体的にレベルアップすれば。それがどこまで上げられるか。それがこのオフの期間。

――強かった時代との差

強かったころは、僕も無我夢中で試合で出るのがいっぱいいっぱい。レギュラーで出ている人たちは野球を知っている人が多かった。この場面でこれはしたら駄目なことはしない、してほしいところでしてくれるチームだった。

――そのためには

練習するしかない。

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