【14年ドラ8&7対談】小田裕也&西野真弘…名脇役にしか見えないオリたちの強さ 

オリックスはレギュラーシーズンから154試合を戦い、打順は146通り。メンバーを固定せずに、リーグ3連覇と3年連続日本シリーズ進出を成し遂げました。チーム全員がいつでも出られる万全の準備を整えているところに強さの秘密があります。主に代走、守備固めとして職人ぶりで貢献した小田裕也外野手(34)、日本シリーズ第2戦で先制適時打を放つなど、ここぞの勝負強さを見せた西野真弘内野手(33)。14年ドラフト同期入団で、チームの強さを象徴する名バイプレーヤー2人に舞台裏を聞きました。

プロ野球

◆小田裕也(おだ・ゆうや)1989年(平元)11月4日生まれ、熊本県出身。九州学院―東洋大―日本生命を経て、14年ドラフト8位でオリックス入団。今季は77試合で68打席ながら、打率2割9分と打撃でも結果を残した。172センチ、75キロ。右投げ左打ち。


◆西野真弘(にしの・まさひろ)1990年(平2)8月2日生まれ、東京都出身。東海大浦安―国際武道大―JR東日本を経て、14年ドラフト7位でオリックス入団。今季は出場43試合も、安定した守備力と勝負強い打撃が魅力。167センチ、71キロ。右投げ左打ち。

「『頑張れ』って思いながら見てます」

――まず日本シリーズの働きぶりをお互いにどう見ていましたか

小田お互いですか…。

西野日本シリーズだけじゃなく、シーズン中からもですけど、特に試合終盤になったら絶対的存在。

ピッチャーでもいると思うんですけど、野手で言ったら外野やったら、まず小田さん。代走から入ったりして守備だったり、代わってから打球が行ったりしたら、こっちはもう安心する感じ。もう、チームとしていなくちゃいけない存在なのは感じます。

――聞いていかがですか

小田まあ、あんまりこういう話はしないんで…照れくさいですけど(笑い)。僕からは(西野は)頭から行くことが多いと思うんで『頑張れ』って思いながら見てます。

「もう練習後とかですね」

――日本シリーズ第2戦の試合後も言っていましたが、先発が分かるのは練習後だと

西野そうですね。日によって違う時もありますけど、基本的には最近はもう練習後とかですね。

――練習中は出るのか出ないのか分からない

西野分からないです。

――どんな感じで言われる

西野人それぞれだと思うんですけど、基本的に言われなくて。ボードに書かれてるのを出たら、自分で見て。

小田見る。ロッカーに貼り出されてる。ポンって置かれてるんで、それを自分で見て確認するっていう感じですね。

――では練習中はいつでも出られる心構えで

西野そうですね。そんなに出る時、出ない時で大きく変えることはないんですけど。

常にいつ出てもおかしくないような準備の仕方はしています。あとはもうベテランの人に、言われたかどうかちょっと聞きます。今日、スタメン言われました? って(笑い)。

小田探る(笑い)。よく探ってます。みんな。

西野安達さんとか、マーゴ(ゴンザレス)とか。特にマーゴ。彼がどこ入るかによって結構変わってくるので。

――英語で聞くんですか

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