【契約更改2023全文・広島中村貴浩】「自分という自分をつくって」/700万円

プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、来季の年俸にサインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。第20回は広島中村貴浩外野手(23)。

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「契約更改2023」一覧

◆中村貴浩(なかむら・たかひろ)2000年(平12)4月9日生まれ、福岡県出身。九州国際大付を経て、九産大3年秋の福岡6大学リーグ1位の4本塁打、16打点で最優秀選手に。22年育成ドラフト2位で広島入団。今季5月17日に支配下へ昇格した。1軍では15試合に出場し、6安打、3打点、0本塁打、打率1割7分6厘。177センチ、85キロ。右投げ左打ち。

「いいことも、悪いこともあった」

――球団からの評価

もうちょっと頑張ってほしいと。

――期待されるのは長打か

長打もですけど、率を残さないといけないので、両方しっかりできるようにやります。

――1年目から支配下選手登録された

いいことも、悪いこともあった1年でした。課題も明確に見えたかなと思います。波に乗って(支配下選手登録、1軍昇格と)バンバンといけたので、1軍定着というところまでいきたかった。

1軍の壁というか、そんな簡単に打たせてもらえなくて。2軍に落ちて、結果が出なくて、そこからちょっと打てるようになってきてという感じですね。

――1軍で打つためには

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