【契約更改2023全文・オリックス石川亮】「1試合だとしても」/1,700万円

プロ野球選手は毎年シーズンを終えると球団と交渉し、来季の年俸にサインします。シーズンを振り返り、来季への抱負を語りながら、時には知られざる思いや葛藤を見せることもあります。選手の言葉から23年シーズンを振り返ります。第25回はオリックス石川亮捕手(28)。

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「契約更改2023」一覧

◆石川亮(いしかわ・りょう)1995年(平7)7月20日生まれ、神奈川県出身。帝京1年夏に正捕手に抜てきされ甲子園出場。13年ドラフト8位で日本ハム入り。1年目の14年10月に1軍デビュー。22年オフにトレードでオリックスに入団。今季は14試合に出場し、打率9分1厘。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。

頼もしい3人

――金額はどうでしたか

ご想像にお任せします。僕の今年の成績を考慮して。でも数字に見える部分と見えない部分の評価をしてもらったので、納得してハンコを押させてもらいました。

――どんな話を

去年トレードで日本ハムからオリックスに来て、最初は環境に慣れることとか、選手もそこまで知らなかったですけど、本当に早く溶け込むことができて。シーズンが始まって、自分の立ち位置、今年やらなければいけないことが明確になったので、すごくやりやすかった。結果的に、リーグ優勝したときも、クライマックスシリーズに勝った時も、日本シリーズの時も、あの輪に入れた。野球人生で初めての経験だった。日本シリーズも出場することができたので、それは野球人生にとって大きな経験になっているかな、と。

――オリックスでの1年を振り返って

選手の性格もそうですけど、ガラッとチームのカラーが変わったイメージがありました。オリックスは3連覇しているので、すごく勢いがあると周りからは思われていると思うんですけど、その理由というか、その強さがいろいろなところで感じられた。そこはやっぱり僕自身にとっては一番大きかったですね。

――やらなければいけない役割とは

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